【column】つや肌を育むスキンケア〜キメのお話〜
つや肌とは、具体的にどんな肌を指すか。
「光がきれいに反射している肌」
と言い換えることができると思います。肌に当たった光がきれいに散乱・反射していることで、私たちは目から得た情報で、なめらかそうなツヤ感や潤むような透明感…というものを感じとっています。
それが、お化粧でつくられるものであっても素敵ですが、なるべくなら、肌そのものをそういった状態に育んでいきたいものです。
ちなみに「テカリ」はどうか?というと、光の反射がもっと、ギラギラしている感じがします。テカテカやギラギラの光の反射は、その一部分が強調され、「つや」は角度を変えてもなめらかに肌全体に繋がっていくようなイメージです。
さて、この光がきれいに散乱・反射される肌の表面はどうなっているか?
「キメが整っています」
美容に馴染みのない方だと、言葉は聞いたことがあるけれど、実際何のことを指すのだろう?と感じる方もいると思います。「肌理」と書いて、「キメ」と読みます。
色々なことに興味関心が向く子どもの頃、よく手とか肌の表面をじーっと見ませんでしたか?この線にみえる皮溝(ひこう)と線以外の部分を皮丘(ひきゅう)と言います。
これらの状態を、スキンケアの話の中では、「キメが細かい、荒い、乱れている、整っている、流れている、消失している」そんな風に表現することがあります。
私たち東洋人の肌は、欧米人に比べると、キメが細かいと言われています。透き通るような透明感やなめらかな肌質感というのは、アジア人が持つ特有のアイデンティティーと言えます。後で書きますが、「化粧水」がアジア女性にこんなにも愛されるのには、この肌特性が持つ理由があります。
そしてキメの細かさというのは、髪の毛の太さや肌質などと同様に個人差があり、スキンケアで細かくすることはできません。
また、スキンケアをするときに、観察してほしいのですが、頰や目の下よりも、あごの真下や胸元付近の肌の方が、キメは整っている傾向にあります。
キメの状態によって、肌感触は変わってきます。
極端な話、乾燥した頰を触るとサラサラ、二の腕の内側を触るとスベスベ、この感触の違いはそのままキメの状態の違いです。
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日常生活の中で、どうしても様々な刺激に晒されている部分の方が、肌のキメは乱れやすいです。また、キメの細かさは後天的に変えることができないということから、
私の考える、ツヤ肌を育むための大切な心得は次の通りです。
“生まれ持った肌の資質を大切に扱い、整えること”
“そのままの自分自身を受け入れて、大切に扱う”という自己愛にも重なると思います。
次回は、ツヤ肌を育むキメを整えるスキンケアについて、書いていきたいと思います。
今日もお付き合いいただきありがとうございます。
大切に肌に触れて、一日を優しく終えられますように。
かい