W洗顔不要クレンジング、どう選ぶ?
今日はご質問頂いていたこちらの話題です。率直な疑問をありがとうございます!
私自身も改めて深く考える機会になりました。
顔を洗うことについては、「何がいい、何が悪い」論争が、本当に色々言われすぎていて、調べるほどに悩むと思います。ゆえに、自分の肌にいいからといって、好き勝手言い過ぎるのも発信する側の責任として少し考えものだなあと、客観的に思っています。
「メイク落とし・洗顔」に関しては、この事を紐解いていくと、化粧品化学の話になります。中に入っている成分の組み合わせ(組成といいます)で、その洗顔がどういう「型」でどういった「特徴」があるのか大きく変わってきます。
プラス、個人の肌状態と感じ方が入ってくるので、一概に何かを伝えることは、とても難しいと私は感じています。
そのため、どういった記事にしようか悩みましたが、私がわかる範囲のこと+経験を踏まえ、「どんな人に適す場合が多いか?」という目線で書くことにします。
一番はじめに大切なこと
どの化粧品もスキンケア方法も、大切なのは「自分の肌をよく観察する」ことです。自分の肌を自分自身が一番良く知る人であることができれば、「人気のアレ」や「高いアレ」を無理に選ぶこともありません。逆に、ある人にとっては「アレはだめよ」と言われる「アレ」を選ぶことがあるかもしれません。自分の肌にとっての正解を、よく観察をしながら、見極める力をつけていけたら良いなと思います。
なんのためのW洗顔不要なのか?
男性の方には馴染みが薄いかもしれませんが、女性はメイクをするため、メイク落としをしてから普通の洗顔をする、その2つの行程をW洗顔と呼んでいます。
では何のために、W洗顔不要のクレンジングが世の中に発売されているのか?
- 2回顔を洗うことの負担を軽減するため
- 「時短」というような利便性のため
大きな理由は、大よそこの2つです。洗うことの負担という中には、洗浄力のあるものを2回使うという意味の他に、摩擦やお湯の温度といった行為そのものも含まれます。また利便性において、毎日忙しい女性や遅く帰って疲れているときに、1度で済ませられるというのは、とても魅力的です。
どんな人に適すのか?
上の話を踏まえて、肌が割とデリケートであったり乾燥しやすい&ベースメイクがナチュラルな方には、“W洗顔不要クレンジング”は相性がいいと思います。オススメの形状は、摩擦が起きにくいジェルか、ふわふわのミルクどちらかが使いやすいと思います。
逆に普段、メイクをきれいにしっかりしていてオイルでスッキリ落としてから洗顔をしている人にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれません。
W洗顔不要タイプに含まれる界面活性剤は、「乳化」が得意なものが多く、後肌は、つっぱらずもっちりします。クレンジングの後に使う一般的な洗顔料に含まれている界面活性剤は、汚れを水にスッキリ洗い流す「洗浄」が得意なので、後肌は毛穴までスッキリしてサッパリします。例外もありますが、大よそこのような特徴の違いがあります。
そのため、例えば普段はW洗顔不要タイプで済ませる方も、肌の調子をよく観察しながら、毛穴が気になる時や、落ちにくい日焼け止めなどをしっかり使った日は、プラスで洗顔料を使ったりと調節をすると良いと思います。
W洗顔不要クレンジング参考例
しっかりメイクの方にも対応し、男性で使用しているという声も聞くのがシュウウエムラのオイルクレンジング。(乾燥しやすい人は一度サンプル使用をおすすめ)
ジェルのかたさと弾力感が他にはなく、洗う時の負担が少ないピュアクレンジング。オイリーな肌からデリート肌まで幅広く対応。
私がこっそり、一番好きなのは、テラクオーレのカモミールミルククレンジングです。
香りと優しさと肌の柔もっちりのトリコです。軽いベースメイクにおすすめ。
参考例は、私の使用した中からの、すごく個人的なセレクトで失礼いたします。
今日は少し長くなってしまいました。今日も東京は良いお天気です。
沢山陽を浴びた日には、洗うお手入れ、一番大切なので、朝も夜も、ぜひ優しく洗顔してください。夜であれば「お疲れさま」と一言添えて。
では今日も良い日になりますように。
昨日の帰り道に。
かい