小池一夫先生の訃報を受けて
小池一夫先生の訃報をうけて
亡くなられたその日まで、病院からツイッターで呟かれていたので大変驚きました。
SNS上では元気なご様子でしたが、きっと想像には及ばないほどのしんどさがあったと思います。その精神力に感服としか言いようがありません。そういった中でも、ツイートの中で、最後まで誰かのために、明るく言葉を贈られていた小池先生。
「美しさ」「潔さ」というものを勝手ながら感じました。
先生の人生観や言葉をまとめられた著書は、人生の詰んだ時に、何度も読んでは、私の心に風穴を作ってくれました。
その中でも特別好きな言葉があります。
何か判断に迷ったら、人として美しいほうを選べばいいよ。
時に、人を傷つけてしまうかもしれない「正しい」ではなく、関わる全ての人、自分自身に、思いやりが溢れる「美しい」という言葉。
まだまだ私の「美しい」という感覚は、人として成長途中ですが、この一言を思い描くと、大きな決断をする時にも、「自分自分」にならず、客観して物事を判断することができました。
これからも小池先生の言葉には、助けられることが何度もあると思います。人は亡くなっても、言葉はずっと生き続ける。死ぬまでに、どれだけの美しい言葉と出会い、自分のからだの中に入れることができるか。
昨日の夕陽の美しさは、先生があちらに渡ったからなのかな?そんな風に受け止めることにしました。この歩道橋から見た美しい夕陽を忘れないように。
平成も終わるこの機会に、ずっとなんとなく心の中で、自分や他人に赦せて(ゆるせて)いないことも…上手に空に手放して。
まだまだ道半ばな人生の歩みを、ふわりふわりと、すすめていきたいと思います。
あちらに行ったら、一目お会いして、お礼を言いたいです。
かい